今回紹介するのは、1960年代にクロトン(ニバダ グレンヒェン)が製造したデプスマスターだ。
今回紹介するのは、1960年代にクロトン(ニバダ グレンヒェン)が製造したデプスマスターだ。近年、同ブランドから復刻モデルが発売されていたため、見たことのあるデザインだと思う人もいるだろう。
クッション形のケースは堅牢な作りで、パネライのケースに似ていることから、“ミニパネライ”とも呼ばれている。ベルト取り付け部は、パネライと同じくスクリューピン式が採用されており、とにかく堅牢性を重視していたことがうかがえる。
このケースはスイスのケースサプライヤーであるC.R.S(チャールズ・レニー・スピルマン)によって製造され、クロトン・ニバダ以外にも、国産メーカーの“オリエント キングダイバー1000”や、サンドス、エルジンなどに採用されていたようだ。軍用時計を思わせるような形状と頑強な作りから、このケースを採用したモデルは世界的にファンが多く、コレクターズアイテムとしていまなお高い人気を誇っている。
そして、このミニパネライの中でも特に人気が高いのが、今回紹介するモデルにも使用されている、通称“パックマン”と呼ばれている文字盤デザインだ。簡略化されたアラビアインデックスがゲームのパックマンのような形状に見えることから、このニックネームがつけられたそうだ。
ムーヴメントには同時代の自動巻きグッチ レプリカ腕時計に数多く採用されていたCal.ETA2451が搭載されている。現代のETA2824の祖にあたる機械で、振動数や自動巻き機構の構造、ローターのベアリングの有無を除けば、基本的な設計はほとんど変わっていない。シンプルで故障が少なく、互換部品も多いため安心して使用できるムーヴメントだ。また、12角形の重厚なスクリューバックの内部には、防磁カバーが装着されており、耐磁性能も意識していたことがうかがえる。
ソリッドなケースと、経年変化によってマットな質感に変化したブラックミラー文字盤はこのモデルならではの重厚感があり所有欲を満たしてくれるだろう。防水時計とは言え、半世紀以上が経過した現在では完全な防水性能は望めないため、慎重に使用することをおすすめする。
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