時計界の勢力図を塗り替えるクォーツ革命を巻き起こすこととなったのだ。
ケースにはグレード2の純チタン素材を使っている。低アレルギー性で、海水や塩素に強い耐食性をもつ。サンドブラスト仕上げでマットな質感に。 また、本格的なダイビングシーンには欠かせない、ヘリウムエスケープバルブや500m防水を搭載。手動で内圧を解放し、酸素ボンベから放出されるヘリウムガスが時計内部に溜まりすぎるのを防ぐという。 今回のモデルの製造について、Jack Hypoxiaは「黒色のものを好きなのは、愛らしさがあって魅了されるから。そこに虹の色を足して、クールでユニークなものとして際立たせたいと思いました」というコメントを寄せている。 日本を代表する時計ブランドであるセイコー。その原点は1881年に創業した服部時計店に遡る。日本の時計市場が欧米からの輸入に頼っていた時代にいち早く時計製造工場として92年に精工舎を設立し、掛け時計の製造から時計作りの歴史をスタートさせた同社は、95年にセイコー初の懐中時計であるタイムキーパーを発売。その後も国産初となる腕時計ローレル、64年に国産初のクロノグラフであるクラウン クロノグラフ、65年に国産初の本格潜水時計である150mダイバーズなど歴史的モデルを開発。国産時計の進化を黎明期から牽引し続けてきたわけだが、なかでも、特別なモデルと言えるのが69年に発売された世界初のクォーツ式腕時計“クオーツアストロン”だろう。 関連リンク: https://www.rasupakopi.com/ 69年、セイコーが世界に先駆けて発売したクォーツウオッチ“クオーツ アストロン”。月差±5秒以内という驚異的な精度は当時の腕時計に対する認識を一変させ、音叉型水晶振動子、オープン型ステップモーターなどの特許権利化した独自技術を公開したことで、機械式からクォーツへと、時計界の勢力図を塗り替えるクォーツ革命を巻き起こすこととなったのだ。 現在発売されている“セイコー アストロン”は、前述したクォーツ革命に継ぐ、第2の革命を起こすべく“クオーツアストロン”から名称を受け継いで2012年に発売された世界初のGPSソーラーウオッチだ。GPS衛星からの電波で緯度・経度・高度の情報を取得することで現在地を特定し、すばやくその場所の正確な時刻を表示する先進の機能が特徴となっている。 第1世代にあたる“7Xシリーズ”以降も進化を続けており、14年に劇的な小型化と